il Quadrifoglioで作る初めてのビスポークシューズ -デザイン決め・採寸 2/2-

by minihale · 2月 6, 2016

ショールームは工房とは一転して、トーンの落ちた雰囲気ある空間。そこに、KNOCKS BESPOKEの方々が作られた作品が展示されています。
そして、デザインや色、様々なパターンのil Quadrifoglioの靴も並びます。

この日までに、久内sanが作られた靴はもちろん、久内sanが師事したロベルト・ウゴリーニ氏の靴、同じくロベルト・ウゴリーニ氏に師事したスピーゴラ鈴木氏の靴、Berluti等など、靴の写真を探しまくってiPhoneにアルバムを作って眺めまくり。

また、今回こんな機会を提供して頂いた、センパイの過去の靴の写真も眺めまくり。こんな事なかったら、一生調べること無かったろうな、な世界。

どれも完成された靴は美しく、素敵なものばかり。ただ、自分に合うのか？というのとの鬩ぎ合い。
せっかく作ってもらうのだから、やっぱりオリジナリティを出したい！でも、やり過ぎは。。。レザーは、ちょっと違ったテイストのものを使いたいな。
クルマやバイクのカスタム、そして、家を作った時と同じで、”自由”が故の悩みですw

そして、”と・り・あ・え・ず”決めたのは、

・紐靴
・2色のツートン、差し色的な感じで
・スーツ専用でなく、普段にも履きたいな

えぇ、もうね決めれませんでしたw
まぁ、過去の経験上、何も分からないところに飛び込む時なんて、こんなもんなのかも知れません。ここから、アドバイスを貰って、具現化していくのがビスポーク！それが楽しいんだ！と思っての当日でゴザイマスw

こうやって、いざ本物を手にすると印象は全く違うなと。やっぱり、作られる方の”形”があるんだなーと。メンズ館で見てきた靴のどれとも違う印象。
そう、ここに来て、今までのお勉強は、電源ボタン長押しリセット。。。

まずは、形の選定から。
久内sanだから作れるデザインや、各デザインの特徴をセンパイに教えて貰ったり、久内sanからアドバイス貰ったり。KYKに色の相談したりと。

徐々に決まっていく形。今、ここには存在しないものを決めていく、面白さ。

そんな、悩める父をよそに、奥様と小物を入れるケースで遊ぶAYK。
「まだー？」とか言わないように！！w 父は重要な商談中なのだよ。

採寸のスペースは、彼女彼らの舞台へとw ホント、ご迷惑お掛けしっぱなしでしたm(_ _)m

そして、決めた形はこの濃い茶の靴をベースに。

靴のタイプ：3アイレットダービー
⇒ 紐を通す羽根が外側に出ている形で、3は紐を通す穴の数。
フォルム：チゼルトゥ
⇒ トゥが鋭利に切り落とされた形。

バックルシューズなので、完成品はこれとは違いますが、色はこれと同じ濃い茶に。
そして、差し色的な色を入れたいと言う希望から、色々なレザーを紹介頂いてと。

この靴の様に、ベースの色に対して、アクセントにしたいのが希望。

そして、決まったのがこちらの2色のレザー。

左が濃い茶でこれをベース、そして、右がクドゥという動物の革でこれをアクセントに羽根に使ってもらう形。クドゥの色は、着色することも可能との事で、色合いは追々相談しましょうとの事。

このクドゥのレザーは、今は日本に無く、毎年仕入れに行っておられるイタリアで、仕入れてきてくれるとの事。
ちなみに、このクドゥはオプションな扱いなので、お値段はアップ。しかし、イタリアで仕入れてきてくれるストーリーや、このオプションで思い入れのある、自分のものになった様な感じがプラス。まだ、レザー決めただけですけど！w

そして、最終的にオーダーしたのは、こういったレシピ。（もうね、帰ってから名称とか覚えきれてなくて、メッセンジャーで聞きましたw）

靴のタイプ：3アイレットダービー
フォルム：チゼルトゥ
レザー：スムースカーフがアノネイというタンナーの濃い茶。クドゥという動物の革。
ライニング：デュプイのカーフ
作り方：ハンドソーンウェルテッド製法