ザウスの完成見学会46 -明石のカフェ併用ガレージハウス 2/6-

レンガ色で居住棟より目立つ存在な、カフェ棟。
使われている素材のアスファルトシングルとは、ガラス繊維基材にアスファルトを含浸させ、彩色砂を圧着して裁断したもの。

子供の頃とか、お店の屋根に使われてた記憶のある素材です。

屋根の三角部分は、底辺に90度の角度を持つ二等辺三角形でなく、あえて角度を付ける事で、”三角”がより分かるようになっています。
今はスケルトンなので、何屋さん？な感じですが、大きなガラスで前面道路からも中が見渡せる設計なので、オープンしたら入りやすい感じになりそうです。

カフェの建物自体は、大きいものではありませんが、ガラス張りと奥へ細くなる通路によって、奥行きと境界を薄くし、より広く感じれる作りに。

カフェを撮っているのか、自分の子供を撮っているのかw
店内の壁にはラワンベニヤが貼られ、温かみがプラス。

道路側から見ると、奥行きを感じ、奥から見ると広がりを感じます。ホント明るい！
そして、お店を始めるにはベストな立地なところでもあります。

バルコニーを玄関とカフェ入り口の屋根と兼用し、一部分が抜けていることで、天窓のように光が落ちてきます。
このお陰で、カフェ内にも光が差し込みます。

カフェの裏には、トイレが別に設置。
予算などから店内に作ることが出来なかったそうですが、ここにあれば、お店に来る人の利用に加えて、自分自身も使えるメリットも。

ガレージハウスで、ガレージにトイレを設置する方はまずおられませんが、人が集まった時とかにも気兼ねなしに使ってもらえるし、ガレージで作業してる最中でも行きやすいと。外に別に作ったことで、逆に使いやすいトイレになりそうです。

実は、ウチを建てるときに、1Fのトイレをガレージ内に作って欲しいと提案しましたが、水回りの問題やRCなので湿気がこもる等の理由で却下されたのでしたw

トイレまでは、光取りの吹き抜け部分を除いて、屋根が繋がっています。
レンガ色、木毛板、リシンの中に、木製のフレームに扉がイイ感じにマッチ。

取っ手には、シンプルで無骨な鉄製のもの。

トイレ内は、カフェ内と同じくラワンベニアで。
別棟として存在しているものの、内部を同じテイストで作ることで、空間を統一されています。

カフェとトイレの間のスペースには、ハーブを育てたりして楽しまれるそう。
その緑が、カフェからは地窓を通して見渡せる仕組み

隣家が建つ可能性からも、こちら側にも窓は無し。
窓が無く、不思議なバルコニーがあり、存在感も然ることながら、ナニコレ？感もタップリです。

バルコニーが貫いている部分、ここも形状も一崩し。多彩な面が合わさる建物です。
リシンとアスファルトシングル共に、ザラッとした表情。

換気口やコンセントも同色でペイントされ、細かい部分にも手を入れてイメージを統一。

アスファルトシングルは、一枚一枚を貼っていく施工方法。少しのズレが重なると、大きなズレを発生させる為、かなりの技術が必要だそう。
剥がれやすいというデメリットもあるらしいですが、色の印象も深く、”覚えてもらう”には良さそう。

カフェの中は、美しい目地のラワンベニヤが貼られており、温もりある作り。
カウンターテーブルが作られ、奥側にオーナーともなるパティシエの奥様が立たれると。

換気扇と、そのサイズに合わせた収納の上を見上げると、建物の複雑さが分かる組みあがり。何枚の面で構成されてるんだろ。。。
一枚で天井まで繋がる面と違い、面が複数あると光の反射が多くなり、下へ落とす光を増幅させる役割もあったりしそう。

天窓な役割もある四角い窓は、バルコニーと繋がっており、バルコニー側からカフェを見下ろせます。

バルコニーがカフェを貫いているので、中央部分に大きな梁があるイメージ。
その両側の天井が高く作られています。

こちら側に、テーブルが置かれる予定で、カウンターと合わせて、10名位が入れる広さ。
大きさは広くは無いですが、こじんまりとした店主との距離が近い、心地良いカフェとなりそう。

道路を挟んで、対面は大きなスーパーですが、そちらからは丸見えな感じもなく、程よい外との繋がりです。

カフェから家の玄関も見えるので、イメージ的にも玄関ドアの存在も重要なものに。
てか、あちらは何の店ですか？となりそうな感じにもw