ザウスの完成見学会52 -門戸厄神のガレージハウス・西宮 2/6-
ガレージを入ると、より一層頑丈さを感じさせる、大きな梁と柱。
ガレージ間口が広くなく、壁を作るとさらに間口が狭くなる。しかし構造的に強度は必要。それを共に解決したのが、このフレーム構造「キーラムフレーム」。開口の強度をアップさせるフレームを、建物内に複数設置。これによって、耐震性をアップしています。
このフレームが曲がるとか、考えられない程の分厚さ。
天井の高さを確保する為に、フレームは現しのままとしています。
フレームの角にある緑の部分、ビニールテープ??と思いましたが、実は。。。
すごく意味のあるシートなのです。
連続するフレームが、ガレージのアクセントにもなってる感じ。
開口を生かし、内部の広さも確保出来て、強度も抜群!
RCとフレームは、アイアンの金物で接続。
この接合部分も、本来は隠される部分でもありますが、ここではオープンに。この影響もあって、フレームが浮いている様にも。
現しとすることで色々な、面白さも出てきます。
奥の一部分には、窓と照明が設置。
昼間は自然光、夜は照明で照らすことが出来る場所になっています。
床は墨入りのモルタルとすることで、コントラストも。
20161122 門戸厄神のガレージハウス・西宮 ガレージ1 – Spherical Image – RICOH THETA
そして、ガレージの一番奥には、ワークスペースと玄関入り口。
ワークスペースを囲う白い壁は、分厚さに微妙な変化を持たせてあり、面白い構造に。
チェアに腰かけ、コーヒーを飲みつつ、バイクを眺める。そんな時間を過ごせそうな、ガレージを楽しむスペースです。
ワークスペースの上を走るのは階段。
この階段の蹴込み部分は、全て蓋がされており、ガレージからの冷気はシャットアウト。ウチは構造的に、ガレージと全てが繋がっていますが、やはりガレージからの冷気はかなりのもの。
さらに、宅内からの埃が、ガレージに侵入してこないのも良いところ。
不思議な形状を持つ、壁兼手摺。
20161122 門戸厄神のガレージハウス・西宮 ガレージ2 – Spherical Image – RICOH THETA
玄関とはスキップフロアで繋がります。
階段の抜けや、スキップフロアで空間の広がりを感じることが出来ます。
玄関扉は、左右を大胆な程にガラスに。これによって、かなりの広がりを感じる様に。
道路に面する様な玄関の場合、プライバシーを考えると、ここまでにすることは難しいので、この設計故の特徴ある場所でもあります。
天井にガラスの受けが無い、美しい収まり。
この作りが、天井の連続性を生み、内外を曖昧にしてくれています。
20161122 門戸厄神のガレージハウス・西宮 ガレージ3 – Spherical Image – RICOH THETA