ザウスの完成見学会32 -柏原の家 5/6-
複雑に交差する梁。
長さ、高さ、太さの異なる立体的な交差がおりなす天井は、かなりのパズル度。天井板を単純に貼りませんでした、ではなく、魅せる天井にしたことが良く分かります。
これって、図面におこされてるんだろうか。。いや、おこしてるから出来るんだろな。
組み上げる順番とかありそうだし、大工さんは大変だったろうなー。
こちらは、シンプルな天井。
通常の天井はこういった感じになっていて、もう少し高さがあり配線や配管が通っていたりします。このお宅では、その配線や配管を別の場所を通して、こういった空間を作っています。
ウチのガレージは配線を通す配管を、あえて見せる様にしていますが、見せることで得られる効果、見せない事で得られる効果、この使い方がホント建築家は上手!!
そして、リビングの中央に梁から吊るされるのは、一点吊りのハンモック!!
このお宅のカラーに似合うハンモック。二人のお子さんには大人気!ブランコみたいに遊べるし、子供にとっては家具ではなく、サイコーの遊具w
座ってみると、包まれるように座れるハンモック。
高さのある天井の壁に備え付けられた窓との関係が、かなりイイ!!座ってブラブラしていると、確実に寝てしまう心地よさがあります。
階段への光は、高さある窓から落とされるもの。
この光の設計は、模型に光を当てて確認されたとの事で、緻密に計算された光でもあります。
窓、光、ハンモック、人、階段、この繋がりが温もりある感じを持たせてくれます。
リビングとワークスペースのドアを開けると、そこには筋交い。
意匠ではなく、強度的に必要な筋交いとの事。通常こういった筋交いのある壁は封鎖され、筋交い自体が見えることはありませんが、封鎖せず堂々とした佇まいです。
壁にしないことで、部屋同士の繋がりが生まれ、視線の抜けも◯。
筋交いに使われているのが、フロアや天井と同じパインであることから、筋交いが家に溶け込んでいます。意匠と言ってもおかしくないなー。